サヨナラのために


適当に身支度を済ませ、親の出張のために誰もいない家を出て、私は重い足をなんとか学校へ向ける。


学校は好きじゃない。


私の通う高校は部活動、とくに運動部が盛んだ。


グラウンドはいつも取り合い。男子部員目当ての女子たちで、浮き足立った空気が流れる。


誠也が所属しているサッカー部の朝練は、今日、月曜日。


正門をくぐり抜けると目に飛び込んでくる、あなたの姿。


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