サヨナラのために





優しい、夢を見た。




頬を優しくなぞる、あたたかい指先。



まぶたの上に、涙の後に、そっと、唇が触れる。



大好きな、おひさまみたいな匂い。




「大丈夫、悲しいときは、そばにいるから…」





そう、聞こえたきがした。


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