身ごもり秘夜~俺様御曹司と極甘な政略結婚はじめます~
「すごい、綺麗」
「喜んでもらえて良かった」
「一泊だけなのに、なんだかもったいないね」
「そうか? 明日は飛行機の時間も遅いし、できるだけここでゆっくりすればいい」
景色を見たくて窓に近寄ろうとしたが、閑の腕に背後から抱きしめられた。
「琴音」
耳元に声が触れる。
「やっと、ふたりになれた」
熱を帯びた声音だった。心臓が大きく鼓動を打つ。閑が後ろから琴音の首筋に鼻を摺り寄せ、深く息をする。その息遣いが首筋の肌に触れて、ぞくりと身体の力が抜けそうになった。
「閑、さん」
閑の腕に囲われたまま、顔だけ振り向かせようとすれば、片手が琴音の顎に添えられる。そのまま深く、唇が合わさった。
少し開いていた唇をこじ開けるように、熱い舌が押し込まれる。舌先が触れあっただけで、腰が砕けそうになる。
藻掻くように手を持ち上げ、手に触れた閑の服を掴んだ。