身ごもり秘夜~俺様御曹司と極甘な政略結婚はじめます~
これが恋だと思える感情を、今度は見つけられるだろうか。一度見誤ったからこそ、感情に関しては早々、楽天的にはなれなくて。それでも先に進まなければいけないのだと、はっとするたび、不安と焦りは強くなる。
うっとりとするほどに閑は魅力的で優しい。頼りにもなる。デートのエスコートも完璧で、連れて行かれたフランス料理のレストランは琴音が入ったことのないような素敵な店だった。
「初デートだしね、ちょっとくらい良いところを見せないといけないだろ?」
緊張してカチコチに固まる琴音に、閑が自分も然程慣れているわけではないと言いたげだ。嘘ばっかり、と琴音は思う。何しろ、少しも緊張している風には見えない。
素敵な人だ。どこから見ても。