【完】俺がどんなにキミを好きか、まだキミは知らない。
着信履歴の”灰野くん”という文字を見つめて、あの瞬間、すきって唇を動かした彼を思い出す。
あの時の灰野くん、めっちゃかっこよかったよね!?
うん、すごかった。
自問自答で盛り上がって、ついに「っきゃーーーーー!!」と叫んだ時。
『わっ、え、何?どうした!?』
スマホから聞こえた男の人の声にはっとする。
あたしリダイヤルしちゃった!?
「ナギちゃん?!」
で、あってほしかった。
慌ててスマホに視線を落とすと”灰野くん”と表示されている。
『いや灰野、だけど』
「ご、ごめん」
『すっごい叫んでたけど大丈夫?なんかあった?』
心配そうなその声に、まさか灰野くんを思い出して一人悶絶していたなんて答えられるわけがない。
あの時の灰野くん、めっちゃかっこよかったよね!?
うん、すごかった。
自問自答で盛り上がって、ついに「っきゃーーーーー!!」と叫んだ時。
『わっ、え、何?どうした!?』
スマホから聞こえた男の人の声にはっとする。
あたしリダイヤルしちゃった!?
「ナギちゃん?!」
で、あってほしかった。
慌ててスマホに視線を落とすと”灰野くん”と表示されている。
『いや灰野、だけど』
「ご、ごめん」
『すっごい叫んでたけど大丈夫?なんかあった?』
心配そうなその声に、まさか灰野くんを思い出して一人悶絶していたなんて答えられるわけがない。