【完】俺がどんなにキミを好きか、まだキミは知らない。
俺は目を閉じた。

あ、やばい、寝そう。

目をかっと開いたとき。
藍田さんは、ぼーっと俺を見ていて。


「何?」


なんでそんなうっとりとこっち見てんの?


「ごめ……灰野くんの寝顔が綺麗で……きれいっていうか!かっこいいっていうか、可愛、いやえっと……。なんか胸がきゅうってする……」


か。
可愛すぎかよ。


「もっと見たい」


その付け足した一言めっちゃ小声だったけど。


「……ばか」


藍田さんって、なんでそうなの。


俺は顔を腕で覆って、全部かくす。


赤面がデフォルトになりたくないから、俺は。


もうそれ以上こっち見ないで。


「えぇー……!」


その残念そうな声を聞きながら、いつの間にか寝てしまった。



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