【完】俺がどんなにキミを好きか、まだキミは知らない。
◇
もう放課後になるけど、藍田さんと一言もしゃべることはなかった。
ほんと、我ながらゴミ以下の彼氏だと思う。
で、当たり前みたいに俺の隣の席に座ってる山本はなんなんだろう。
「なぁなぁ、灰野と山本ーっ!」
やけにご機嫌な佐藤が来たな。
「んぁ?何?」
山本がチュッパチャップスを咥えながら佐藤を見上げる。
「今日合コン行かない?」
「合コン行くー!」
はっや。
さすがチャラいでしかない山本、フットワークが違うわ。
「つーか佐藤部活ないの?」
「サボる」
「ああそう」
ナギなら合コンなんかで部活さぼんないだろうなぁ……。
「灰野はこれない?女子陣にブーイング貰いたくないし、一人くらい顔面偏差値飛びぬけてるお前入れときたいんだけど」
ナギは僕壊で、聞き上手で、部活熱心で、人当たり良くて、素直で……。
あいつに勝てるところなんて、正直なところないんだよな。
「……はぁ」
「何溜息ついてんだよ?いかねーの?めっちゃ美人ぞろいだぞ」
あれ?なんの話だっけ?
あぁ合コンか。
「俺は行かない」
全っ然興味ないし。
「おー、一途か。伊吹くん唯一の取り柄!」
うっせーな山本。
もう放課後になるけど、藍田さんと一言もしゃべることはなかった。
ほんと、我ながらゴミ以下の彼氏だと思う。
で、当たり前みたいに俺の隣の席に座ってる山本はなんなんだろう。
「なぁなぁ、灰野と山本ーっ!」
やけにご機嫌な佐藤が来たな。
「んぁ?何?」
山本がチュッパチャップスを咥えながら佐藤を見上げる。
「今日合コン行かない?」
「合コン行くー!」
はっや。
さすがチャラいでしかない山本、フットワークが違うわ。
「つーか佐藤部活ないの?」
「サボる」
「ああそう」
ナギなら合コンなんかで部活さぼんないだろうなぁ……。
「灰野はこれない?女子陣にブーイング貰いたくないし、一人くらい顔面偏差値飛びぬけてるお前入れときたいんだけど」
ナギは僕壊で、聞き上手で、部活熱心で、人当たり良くて、素直で……。
あいつに勝てるところなんて、正直なところないんだよな。
「……はぁ」
「何溜息ついてんだよ?いかねーの?めっちゃ美人ぞろいだぞ」
あれ?なんの話だっけ?
あぁ合コンか。
「俺は行かない」
全っ然興味ないし。
「おー、一途か。伊吹くん唯一の取り柄!」
うっせーな山本。