偽装ウエディング~離婚前夜ですが、抱いて下さい。身ごもりましたが、この子は一人で育てます。~
私と友永先輩は唯の先輩と後輩の間柄。
男女の関係は全くない。
彼の人柄は面倒見の良い兄貴分。異性の柵がないから、なんでも相談出来たのに。
店を予約したとか、肩を抱かれると調子が狂ってしまう。

「あ…嫌だった?」

彼は私の様子を伺い、肩に掛けた手を離して、申し訳なさそうに見た。

「いえ・・・早くその店に行きましょう」
私達の間に流れ込んだ微妙な心地の悪い空気を吹き飛ばし、友永先輩を急かした。
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