キミ、が欲しい
N校の制服に着替えて退院の準備を進める。
といっても特にすることないんだけど、退院手続きもお母さんがやってくれてるし。
1人でベットに座り待ってたら、ドアが開いて入ってきた人………
「あ、拓海……おそーい」
「ごめん、ごめん」
ちょうど今日は土曜日とあって、退院の日に来てくれた。
彼氏だから、当然だよね……?
病室に2人きり。
隣に座ってくれた拓海に優しく微笑む。
何だか懐かしい香り。
「星那、本当にもう大丈夫なのか?」
「うん」
「ていうか俺、お前に何かあったらって思ったらすげぇ怖くなった」
「ごめんね、心配かけて」
「でも俺っ…!星那が俺を想う気持ちが少しでもあるんなら…!やり直したいって思ってる…!」
一生懸命話してくれる拓海を素直に受け入れる。
「やり直すって何?私たち、始まったばかりでしょ?」
「そ、そうだな……じゃあ、俺たち……」
「ねぇ、拓海。キスしよっか?」
「えっ…!」
「今さら恥ずかしがらないでよ、ほら…前みたいにして?誰かが来る前に…」
「う、うん…」
拓海の手が私の肩に触れて、徐々に近付いてきて………