キミ、が欲しい




N校の制服に着替えて退院の準備を進める。
といっても特にすることないんだけど、退院手続きもお母さんがやってくれてるし。



1人でベットに座り待ってたら、ドアが開いて入ってきた人………



「あ、拓海……おそーい」



「ごめん、ごめん」



ちょうど今日は土曜日とあって、退院の日に来てくれた。
彼氏だから、当然だよね……?




病室に2人きり。



隣に座ってくれた拓海に優しく微笑む。
何だか懐かしい香り。



「星那、本当にもう大丈夫なのか?」



「うん」



「ていうか俺、お前に何かあったらって思ったらすげぇ怖くなった」



「ごめんね、心配かけて」



「でも俺っ…!星那が俺を想う気持ちが少しでもあるんなら…!やり直したいって思ってる…!」



一生懸命話してくれる拓海を素直に受け入れる。



「やり直すって何?私たち、始まったばかりでしょ?」



「そ、そうだな……じゃあ、俺たち……」



「ねぇ、拓海。キスしよっか?」



「えっ…!」



「今さら恥ずかしがらないでよ、ほら…前みたいにして?誰かが来る前に…」



「う、うん…」



拓海の手が私の肩に触れて、徐々に近付いてきて………










< 103 / 115 >

この作品をシェア

pagetop