キミ、が欲しい
ぶつけようのない怒りで天を仰ぐキミの背中に頭を預ける。
「ありがとう……」
「1人にしてごめん……俺、最低だ」
自分責めないで。
ああいうの、本当は慣れてて。
護身術は身についてるんだけど……
あんなふうに助けてくれたの、
初めてだったから正直戸惑った。
自分のせいでハルが危ない目にあうんじゃないかって頭によぎったら血の気がひく。
そうなれば私は……正気を保っていれそうにない、かも。
「こっち向いて、ハル」
ゆっくり視線が合って今にも泣きそうな紅い目をしたキミを抱きしめた。
「俺…いつもタイミング悪くて、星那1人にして…こんなんばっかり……ダセえ」
全然ダサくないよ。
抱きしめる腕に力を込めた。
言葉にならないくらい胸締めつけられてんの……
「あ、かき氷……」
絡まれてるの見て慌てたのか、袋ごと地面に落ちていた。
中でこぼれてたけど何とか一杯だけ無事だった。
「あ〜もう何か全部ダサい!ごめん…」
「大丈夫だよ、一緒に食べよ」
ベトベトしながらも一杯のかき氷を一緒に食べて笑い合った。
ベンチに腰掛け並んでる。
「ハルに助けられたの、これで2回目だね」
「さっきのはダサ過ぎるから回数に入れないで…」
「なんで?一番格好良かったよ?」