キミ、が欲しい



「いや……なんていうか……」



「でも、危険なことはしないで……この手、傷つけちゃダメ」



重ねた手に頷いてくれる。



「ごめん、無我夢中だった……汚い手が、星那に触れてて…我慢出来なかった」



キュウン……と胸が締めつけられる。
体が、心が勝手に動いてキスしてた。
頬を包んで、無理やりこっち向かせて……



無我夢中になってんのは私。



純粋で真っすぐ心に入り込んできたハルが、どんどん大きくなっていく。
どうしよう………



「ハルが一番大切だから…」



「うん、もう1人にしないから…」



再び顔が近付いた時……
大きな音をたてて花火が打ち上がった。
「あ…」と見上げる。
綺麗な花火……連続で打ち上がる。




夜空に咲く何輪もの花火が顔に照らされ見惚れていたら、ゆっくり顎クイされて……



「自分だけズルい……俺も、したい」



モゾモゾしてていつも通りのハルだ。
やっぱりこっちのハルが好き。
この瞳に見つめられてキスするの。
どんなに不器用でも不慣れでも、一生懸命なハルのキスが一番好き。



「え、もっと欲しいよ…」



結局私がおかわりしちゃう、こんなオチのついたキスが一番幸せなんだ……








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