キミ、が欲しい



ピタッとくっついては恥ずかしがって離れてく。
赤くなっていっぱいいっぱいなキミを見るのが楽しくてついくっついちゃう。
2回目の私の部屋。



デート中に家電量販店の前で最新のゲーム機を欲しそうに見ていたから「あるよ、家来る?」と言ったのがきっかけだけど。



「す、すごいね…コレ、今どこ行っても売り切れだから」



ゲーム機を出しながら「そう?」とクールに答える。
対戦しようと挑んできたけど……ハル、ごめんね。
ものの見事に秒殺。
絶句するハルに必死に笑いをこらえる。



「じゃあこれならっ…」



「じゃあコレっ…」



「だったらコッチっ…」



全勝全敗……あえなく撃沈。
泣きそうなハルにヨシヨシ。



「ごめんね、一戦たりとも容赦しないのがゲーマーなの」



「俺も自称ゲーマーなのに〜」



うん、私はプロに近いゲーマーだから誰一人負けたことないの。



「もしかしてドン引きしちゃった?」



「ま、まさかっ!もっと好きに…ゴニョゴニョ」



「え?なに?」



「もっと好きになった…!」



自分で大きい声出して自分でびっくりしてる。
両目つむって叫ぶとか可愛過ぎるから。
口元隠してキョロキョロしてるし。



「親いなくて良かったね」



今日も2人きり。
再確認させて思いきり緊張を仰ぐ。
ソファーでくっついてこようとしたの気付きながら、もう少しイジメてみようかな。







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