キミ、が欲しい



「か、からかうなよ!何の罰ゲーム?ホント俺、一緒に居ても楽しくないから」



スッとメガネを取り上げた。
また視界が悪くなって慌ててる。



「ちょっ…ホント返して」



「え、ヤダ」



だってメガネない方が絶対良いもん。
鼻も高いし肌もキレイ。
ていうか、睫毛長い。
それに、メガネ取ったらちゃんと目を見てくれる。



え……ヤバ…………
そんな瞳で見られたらヤバい。
ドクン…と心臓が波打った。



「結城…さん、お願い…返して?」



どうしよう………動けない。
さっきより近くで見上げる彼に、全部持ってかれてる。



「じゃあ………彼女にしてくれる?」



「え?だからそんな冗談…」



「冗談なんかじゃないから」



一番上のボタンだけが開いたシャツに指かけて顔を近付けさせる。
ようやく焦点が合ったのか、かなりの至近距離に彼、もうじきキャパ越えしそう。



「だから、彼女になっていい?」



「なんで…俺なの?不釣り合いだよ、俺が彼氏?ついに頭おかしくなっちゃった?前の実力テストでもトップクラスだったのに」



「へぇ、知ってくれてんだ?」



「そ、そりゃ目立ってるから」



「ふーん、だから?私が誰選ぼうと関係ないでしょ」



「俺はやめた方がいい!」



「何で?経験ないから?」



「な、な、な…!」



「じゃあ質問変える」



「え?」



「私と付き合ってください」



「え?え?えー!!」



いちいちオーバーリアクション。
ウザいといえばウザいがここは私も引きはしない。
どうにか首を縦に振らせるだけ。






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