キミ、が欲しい



ステージ上にはすでに待機していた男子生徒が7人、学年関係なく並んでる。
こんなの、プログラムに書いてなかったし。
何でこんな場所で皆に注目されてるの〜泣きたい。



ハルも不安そうにこっち見てた。
自信喪失しちゃってんだよね……今。
よりによってこんな時に。



突然竹刀を持った特攻服のヤンキーに扮した男女2人がマイクを握る。



「おめぇら、最後の後夜祭で告白したいのかー!されてぇのかー!」



大声で叫んだら会場に居る生徒全員が「したいー!」と返す出来上がりに固まる私。



「これは歴代最高記録だ!恐るべし結城星那ー!」



おそらく司会進行役の生徒会3年生。
ジッと見つめたらツッパリヘアのカツラを直しながら「すみません」と謝るのでドッと笑いが起きる。
ヤンキーカップル風の司会進行。
企画としてはなかなか面白いんだろう。



「さぁ選ばれしお前たち!それぞれ熱い想いを彼女にぶつけやがれ!」
「告白ターイム!!」
マイクを持って一人目から順番に前に出て告白してくる。



う〜すみません、名乗られても存じ上げません。
あ、昨日のショーで一目惚れですか?
ありがとうございます。



どうしよう……これ全員分聞くの?
愛想笑いも限界……
急に上の服脱ぎ出した人は体に“星那LOVE”とペイントしてある……ドン引き。
周りは盛り上がってるが私はすぐにでも帰りたい。



7人分の告白を受け「お願いします!」と手を前に差し出される。



「さぁ、この中から誰か選ばれるのか!それとも誰も選ばれないのか!彼女の答えはいかに!!」






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