【BL】年上の意地、年下の本気
「美味しい…」
ふわふわだけど、半熟じゃない。
俺の好みの完璧な焼き具合…
「ファンクラブに書いてありました。」
ファンクラブ怖…。
「ごちそうさま。」
少し多いかな、なんて思ってしまった量も逞真の腕のおかげで余裕で食べられた。
「…悪い、電話だ」
ディスプレイには“清水 瞬”の文字。
「──もしもし。」
『雅、風邪と聞いたが。』
相変わらずこの男は冷徹にものを喋る。
瞬とは幼なじみ。
だけど瞬が一つ年上。
「…あぁ、少し風邪気味だしうつすといけないから『今マンションの前にいる。』
はっきり言って俺は幼なじみであるこの男が苦手だ。
感情を表に出さず、いつも無表情で。
……あの時だって────。