【BL】年上の意地、年下の本気
「うそうそ。僕はただのしゃちょーの部下。しゃちょー酔ってるから……おっと、」
黒羽 逞真は僕からしゃちょーを離し、お姫様抱っこをした。
…かーなり威嚇されてる。
「結城さんがお世話になりました。」
頭を下げて黒羽 逞真は奥の部屋へ向かった。
僕はあくまでも空気的な存在で、この部屋はもうしゃちょーとアイツの空間ってわけ。
「…帰るしかないか〜」
あんなに威嚇されちゃあ…ね。
でもまさかしゃちょーが黒羽 逞真と仲いいなんて思ってなかった。
…まぁそれはともかく……
「うるさっ!」
“社長を無事送り届けましたか?”
“社長は大丈夫ですか?病み上がりですから、早めに切り上げて無事に送り届けてくださいね。”
“未読のままですが社長に何かあった訳じゃないですよね。”
“今すぐに返事。”
“…社長に手出してんじゃないでしょうね?”
“おい。 GPS機能で追ってるからな”
「 小 鳥 遊 く ん ? 」
その後僕がどうなったかはご想像におまかせするよ。
涼介side end