日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
地面に手を付き地面を殴る。



あらやだ痛そう。



「俺は、俺は、こんな人殺しに
怖くないと笑ってくれた妻子がこの世で1番
大切だったんだ。」



声に震えが混じる。



「そう、そんな大切な人なら
飼い殺しにすれば良かったじゃない。


人間のかんがえはよく分からないわ」



「は、やはり妃瀬の考えることは
常識に囚われないな」



「ふふ、ありがとう。


それで?それが理由?


ここ数年間、人殺しをやめた理由は」



「あぁ、妻が、何度でも泣いてくれるんだ。


無事に帰ってきて。怪我しないでと何度も
言ってキスをしてくれてたんだ。」



つい数週間前の一ノ瀬 桃華のした行動にを
思い出してあんな感じか、と当たりをつける。



「そんな、そんな妻を、
心配させたくはなかった」



「そう、それが足を洗った理由?」



「あぁ。


息子に顔向け出来るような立派な父親に
なりたかった。」



これが、



愛。



私達妃瀬が持ってないとされる



愛情
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