日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
「だから、ファルファーニファミリーに
手を貸し


自分の考えうる最大の苦しみ。


世界最凶の瀬の一族を敵に回した。」



「そうでしょ?アルバンデット。いえ、


如月 正信(まさのぶ)さん。」



「っ!!!」



「ちなみに、この地域で有名な"白龍"の
如月篤紀の叔父。


七尾組がファルファーニファミリーに手を出し
その報復で妻子が死んだ。


なら、七尾組にも何かしなくていいの?」



「黙れ」



「あら、もしかして全てあたり?


新しく買った幼犬も使えるかしら?」



「だまれぇ!!!」



パァン!



頬をライフルの玉がかすり薄らと血が滲む。



「ふふ、そんなに怒らないで。」



「殺せ!!俺を殺せ!!」



「やーよ。話聞いてた?
生きたければ死を、死にたければ生を


それが妃瀬家よ。


妃瀬に手を出した自分を恨みなさい」



「くそ!くそ!!」



「なぜ、貴方は死にたいの」



「こんなに汚れた俺を、



こんなに醜い俺の手を取って笑ってくれた妻を、
俺は!!俺は守れなかったんだ!!」
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