日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
「一ノ菌が、なんで!!


なんで!!一ノ菌なんかが選ばれるのよ!!


悠月に相応しいのは私!!!
他の女なんて!!悠月の価値を下げるのよ!」



悠月を、下げる。



その言葉が私の胸に刺さる。



悠月は、



「ほーんと、うちの姫に何言ってんの?」



祐くんが百合ちゃんに言うが
グルグルと百合ちゃんの言葉が回る。



「う、あ」



さっきの涙とは違う涙が零れそうになる。



「桃華。」



っ、悠月。



悠月の顔が見れない。



目の前の悠月が立ち上がり足だけしか
見えなくなる。



ぐっ!



手首を捕まれ立たされる。



え、なに!



そのまま引っ張られるままに
悠月の後ろをついていく。



「百合って言ったけ?」



「えぇ!悠月くん!


そう!私!!百合よ」



「キモイ」



「え?」



「俺は桃華以上の女はいないと思ってるし


桃華以上に可愛い女もこの世にはいない。」
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