日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
ガラッ



「なんだこの空気。」



ゆ、づき



「っ!悠月!!」



「悠月くん!!!」



「悠月さん来ちまった」
「どうなる?」
「ふん!売女にはいい気味よ」



「てめぇ、"毒蛇"の何してる」



「今日は、悠月くんを救いに来たの!
この女から!!」



「あ"ぁ"?
てめぇに救われる事はねぇな。


虎徹、追い出せ」



「うっす」



「いやよ!触らないで!!


悠月くん!!見て!!この写真を!!!」



悠月が相手にせずに私の方に来る。



クシャ



手に持っていた写真を強く握る。



「とう......か.........」



悠月の声に肩が跳ねる。



っ、あ



声が、



出ない。



悠月の顔を見ると



驚愕に顔が染っている。



「これを知って!!私は!!
悠月くんを助けようと!!!」



悠月は百合ちゃんには目を向けない。



悠月の瞳が私を見る。



っ!!



向けられたことの無い



冷たい瞳に



縛り付けられる。
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