日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
「なーに、そんなに騒いでいるの?」



この間聞いた声



百合、ちゃん。



でも、構ってられない



他にも、あるかも。



写真を掻き分け探す。



「てめぇか」



2枚目、



キスまじかの写真。



「何が?ふふ、」



3枚目。



おでこがぶつかりそうなほど
2人で大笑いして身体をくの字にしてるとこ



「とぼけんじゃねぇ!!
こんなデマ....」



「デマ?
その写真は、どっからどう見てもあなた達よ」



違う、



違う



私じゃない。



涙が零れる。



「やっぱりてめぇか」



こんなに、悠月以外に笑う私なんて、



私じゃない。



「愛されてない子に


あなたは"白虎"の総長から愛されている
って教えてあげたのよ」



あいされて、ない。



「こいつは悠月に愛されてるか
いいんだよ!!」



「あらやだ。
キスまでする仲だったのに?」



その言葉ザワザワと教室がなる。



あいされて、ない



悠月。
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