日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
まじであの野郎音信不通にしやがった。



電話にもメールにも反応しねーし
GPSも取り除きやがった。



たぶん、俺が妃瀬組に戻れば
東華様の居場所は分かる。



でも、
俺はこの黒田の戦いに妃瀬組を使えない。



東華様がそう望んでいるから。



「あの和服の人って、信じれるのか」



「まぁな、
東華様には絶対忠誠誓ってる。」



「東華は」



「お前と正信なら正信を取るだろうな」



正信の方が使えるし。



悠月が手を握り込む。



バン!!!



「渉!!!!」



「なんだ」



いつもの仲間が息を絶え絶えに入ってくる。



緊急事態だ。



「妃瀬組が動き出した!
こっちも動き出す。準備しておけ」



ついに、



舞台は整った。



黒田を断罪するための舞台だ



「俺は俺の部下を連れて
七尾組の奴らと合流する。


お前らは組長の指示に従え」



「わかった。」



「いいか、先走るな」



「もちろんだ」



仲間が出ていったのを確認して悠月に向き直る
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