日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
「ほっほっ、それならお邪魔でしたかな?」



「いえいえ、
逆に初めてでここを見つけられた
赤瀬殿のご慧眼、さすがです。」



「いえいえ、たまたまですよ。」



「今日は天音が
いつの間にか東華に許可を貰ったらしく
初めて庭園に行くそうです。


しかも東華おすすめの夜の10時に。」



それを聞いて驚く。



まさか今まで拒んできた末っ子の庭園への
入場の許可をこんなに
いいタイミングで出しているとは



運はこちら側のようだ。



これならば東華の死体が見つかるのも早いだろう




「そういえば、今日は朋花(ともか)さんは?」



「あぁ、あのおてんば娘なら


今日は大事な方と二人っきりなの!
邪魔しないで!!


と言って早々にどこかへ行ってしまいました。」



宏輝に返事をしながら
そういえば娘を見ていないと思う。



「そうですか、
久しぶりに東華が帰ってきたので
朋花さんに合わせようと思ったのですが」
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