日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
本当に、心底わからないと言う顔をする。
「正信の時も言われましたけど、
私達妃瀬に、
そんな感情はありません。」
「な、に」
「死者を尊ぶ気持ちは日本伝統ですし
あなたの溺れている家族愛も、
ほら、
他人同士のこの家族に、
そうそう生まれるわけはないでしょう?」
ニィッと釣り上がった
三日月形の口元が異常に怖く感じられた。
「家族がいなければ何も出来ない。
家族のために動くようなテッペンは、
直ぐに潰されるのが落ちですわ」
パッ!!
微かに、楽器の音が鳴らされ
電気が着いたのだと伝わる。
本日初めてまともにみた
我々のてっぺんに立つ17歳の子供は
もう使い古したおもちゃの
新しい遊び方を見つけて
喜ぶように笑う。
圧倒的強者である存在感。
圧倒的支配者であるわがままが許されると
信じて疑わないその瞳
圧倒的存在である彼女。
そんなものに、
1度でも鎖をつけようとしていた
自分の愚かさを呪う。
「さぁ、夜はまだまだ長いですわ
永遠に続く夜が来ないうちに、
吐くことをおすすめしますわ。」
「正信の時も言われましたけど、
私達妃瀬に、
そんな感情はありません。」
「な、に」
「死者を尊ぶ気持ちは日本伝統ですし
あなたの溺れている家族愛も、
ほら、
他人同士のこの家族に、
そうそう生まれるわけはないでしょう?」
ニィッと釣り上がった
三日月形の口元が異常に怖く感じられた。
「家族がいなければ何も出来ない。
家族のために動くようなテッペンは、
直ぐに潰されるのが落ちですわ」
パッ!!
微かに、楽器の音が鳴らされ
電気が着いたのだと伝わる。
本日初めてまともにみた
我々のてっぺんに立つ17歳の子供は
もう使い古したおもちゃの
新しい遊び方を見つけて
喜ぶように笑う。
圧倒的強者である存在感。
圧倒的支配者であるわがままが許されると
信じて疑わないその瞳
圧倒的存在である彼女。
そんなものに、
1度でも鎖をつけようとしていた
自分の愚かさを呪う。
「さぁ、夜はまだまだ長いですわ
永遠に続く夜が来ないうちに、
吐くことをおすすめしますわ。」