日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
そこに座って大きく背伸びをする。



んー、久々に病院外の空気は気持ちー



ギュルルルルル



あ、



はら、減った。



えー、さっき昼メシ食ったのに。



くそ燃費わりー。



あー、まじで、お腹すいたわー。



「あの。」



ん?



背中の方から声がする。



少し向くと肩があり、慌てて立ち上がる。



「わ、悪い!気づかな..く.....て..............」



そこにいた女性に目を見開く。



「いえ!
こちらこそ急に声をかけてすいません。


あの、それで、
よかったら、一緒にお弁当、どうですか?」



そう言って、少し大きいお弁当箱を持ち上げる。



青い瞳に黒い髪に混じった金髪。



病院服に身を包み額からさ髪の部分かけて
大きな傷跡がある。



「とう、か、」



「はい?」



東華とそっくりの女性に首を傾げられる。



「え、あ、いや、」



「桃華さーん!!
あ!ここにいた!!」



「あ、見つかった。」



木々の奥から1人の看護師が駆けてくる。



桃華と呼ばれた彼女は看護師に
謝っている。



ホントに、



東華?
< 295 / 299 >

この作品をシェア

pagetop