日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
1ヶ月経って、ようやく1人の
くそ広い部屋に慣れてきた。



渉は宣言通2週間ほどで迎えが来て
早々に病院を去った。



俺は組長がしっかり治してこいと言うので
しっかり2ヶ月滞在しなければならない。



とりあえず、



めっちゃひまい。



だいぶ動けるようになったし
このぐらいの痛みなら幾らでも我慢出来るのに
仕事は一切来ない。



くそ暇。



......探検しよ。



ふと、何度もこの病院に来てるのに
なかなか全部見た事ないと思った。



その気になったら即行動派の俺は
ベットから降りて部屋を出る。



エレベーターでは面倒なので
運動がてら階段で1階へ向かう。



俺の病棟の逆にある
病院内の広い公園に出る。



へー、結構いいじゃん。




子供たちが駆け回り
看護師が車椅子の患者を押して
少年少女が話に花を咲かせている。



歩道用の造られた道を歩いて奥へ行く。



奥にはあまり人はおらず
小さい川が流れて涼しい雰囲気になる。



へー、こんなとこあったんだ。



いい感じだ。



道をはずれて川を飛び越え
木々の隙間をすり抜けていく。



すると大きな木の下に背中合わせに
ベンチが並んでいた。



ちょっと、休憩。
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