間宮さんのニセ花嫁【完】
私の着ていたバスローブを脱がし、地味なブラに包まれていた胸に顔を埋めながら彼が言う。
「こんなに抱きたくて仕方がないのに?」
「っ……」
彼の手は壊れ物を扱いような優しい手つきでありながらも時に残虐で、私の身体が限界を迎えるまで焦らし、そして簡単に快感の頂点まで向かわせる。
「家じゃないから、声出していいよ」
「っ……あ、」
普段の温厚そうな性格からは想像が出来ないくらいの色気を露出させる間宮さんに攻め立てられると心も身体も彼のことで一杯になってしまう。
「飛鳥、愛してる」
今までで一番彼からの愛を感じたバレンタインデーの夜になった。
行為後、恥ずかしさから彼に背を向けている私の髪の毛を優しく解く彼が耳元で囁く。
「もう可愛い顔見せてくれないの?」
「っ、千景さんはなんでそんなに余裕あるんですか!」
「はは、一応歳上だからな」
間宮さんの顔を見てしまうとさっきまであんなに乱されていた自分のことを思い出してしまう。
それにそんな自分を見られてしまったという気恥ずかしさもあって彼の顔を直視出来ないでいた。