新婚蜜愛~一途な外科医とお見合い結婚いたします~
「結愛さん? 私からも質問していいですか。ベッドで寝たくなかったのは、どうしてですか」
「え」
突然の質問に戸惑って、彼を見つめる。
目が合うと、真っ直ぐな視線から逸らせなくなった。
「ずっと結愛さんの言動を思い返してしまって、それでベッドに行くのが遅くなったところを結愛さんに咎められました」
「今さら、そんな言い訳、ずるいです」
「言い訳ではありません。事実です」
ぼんやり考え込むほどの私の発言……。
そんな大したことは言っていないはず。
彼はなにを気にしているのだろう。
「先に私の質問に答えてください。珠紀にどう言われたら、婚姻届を出さないという結果になるんですか」
今一度、婚姻届を見て、胸が痛くなる。
例え形ばかりだとしても、結婚していなかったという証がここにある。
省吾さんは観念したように口を開いた。
「白石さんが納得する間柄になってからでないと、出さない約束をしました」
「珠紀が、納得する……。では、省吾さんが私と、いつか離れられるように、ではなくて?」
息を飲んだ省吾さんが頭を数度振ってから、理由を口にする。