新婚蜜愛~一途な外科医とお見合い結婚いたします~

 気がつくと、省吾さんの整った顔立ちがすぐ近くにあった。

 髪が彼の呼吸に合わせて揺れる。
 私は彼に近づいて、省吾さんの体に頬を寄せた。

「ん。結愛、愛してます。もっとキス」

 寝言が艶かしくて、鼻に噛みつくと「ん」と再び寝ぼけ声を出した。

 こんなに無防備な省吾さんはなかなか見ない。
 彼にもっと近づこうとして、体に違和感を感じた。

 そこから鮮明に眠る前の情事を思い出し、顔が熱くなる。

「どうしました。まだ寝てましょう」

 私の体に腕を回す彼は、まだ寝ぼけているみたいだ。

 時計を確認すると、二時。
 お昼の二時だろう。
 カーテンの向こう側は燦々とまぶしい光が覗く。


< 198 / 229 >

この作品をシェア

pagetop