しずくの恋
ひとつ息を吸う。


「ストーカーみたいになっちゃったけど、
でも私、ストーカーじゃなくて」


「ストーカー?」



流山くんが映画館へと向けていた足を止めて、少し驚いた様子で振り向く。


「私、その…道場からついてきちゃって」



「……え?」



訳が分からないといった様子で、
流山くんが固まっている。


ちゃんと!

ちゃんと説明しないと‼


流山くんが困ってるっ。



「あの、今日だけじゃなくてその、委員会とかも」


焦れば焦るほど、うまく説明できない。


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