しずくの恋
「えっと、委員会って?
道場からって…ごめん、話がよくわからない」


映画館のなかへ入ろうとしていた流山くんが、
完全に混乱している様子で一歩づつ、

私に近づいてくる。



目の前に現れた流山くんの瞳に
私の姿が映る。



そんな奇跡に涙が浮かぶ。

流山くんが私を見ているという奇跡。


「え⁈ 泣いてる? ど、どうしたの? 」



びっくりした流山くんがさらに一歩、近づいてきた。


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