晴れた日に降る雨のように
「こんなにずるい俺だけど、これからはきちんと言葉に……」

眠る秋穂に呟くと、俺の好きな瞳がゆっくりと開く。

「本当?」
柔らかく真っ白なシーツに顔を半分隠して聞く秋穂は、破壊的にかわいい。

何も言えない俺に、秋穂の小さなため息が聞こえた。

「いいよ。言ってくれないと思ってた」
そう言いながら拗ねたようにシーツに隠れそうになる秋穂の手をそっと握る。

「秋穂、かわいい。好きだ」
そう言ってシーツを取ると秋穂にチュっとキスを落とす。

「秋穂?」
俺は驚いて目を見開いた。

そこには今までさんざん抱き合ってきたのに、見たことがない真っ赤な顔の秋穂がいた。


「言ってくれるなんて思わなかったから……」
そう呟いたと思ったら、次に秋穂の瞳にきらりと涙がたまる。

俺はギュっと秋穂を抱きしめた。

「今までごめん。こうやって抱き合っていれば秋穂に伝わってると思ってた……。それは俺の勝手な思い込みだな」
最後は呟くように言った俺に、秋穂はキュッと首に抱き着いた。

「もう一度聞きたい」
耳元で言われたその言葉に、俺は照れ隠しのように秋穂にキスをする。
そしてしっかりと秋穂の瞳を見つめた。


「愛してるよ」

そう、これからもずっと俺は君のことが大好きだから。

鮮やかな世界の中で二人で生きて行こう。

End

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