ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
 支度が終わって少し経ってから、馬車が到着した。中からルディが降りてくる。王都の平和を守ったり、王家のわがままに付き合ったり、警備隊長は大忙しなのだ。

「どうだ? 用意は……」

 ふたりの姿を見て、礼装に身を包んだルディは言葉を切った。
 仲良くロイヤルブルーのワンピースドレスを着たふたりの猫は、いつもよりも可愛らしさが増していたからだ。
 特に、エリナが。

「……できているようだな、うん」

 白い耳をぴこぴこさせている子猫からすっと目を逸らしたルディは、内心で(かっ、可愛いではないか! いつものエプロン姿もいいが、このような服も似合うな。これからはエリナにいろんな服を着せてみることにしよう)と呟いた。

 どうやら『エリナ着せ替え計画』が発動したようだ。

「ルディさんがいてくれるから、力強いです」

「そうだね。ふたりだけじゃ、足が震えて止まってしまいそうだよね」

 ふたりの猫は、すがるようにルディを見た。突然の招待で、何をどうしたらいいのかわからないのだ。頼れるのはこの(一応)第一王子であるルディである。

「今回の褒賞は、公式と非公式の間にあるから、そんなに堅苦しいものじゃないと思うぞ」

 間というよりも、限りなく非公式寄りである。なにしろ内実は『エリナのハンバーグを食べる会』なのだから。
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