ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
 謁見用の広い部屋に通された3人が待っていると、扉が開いて国王が入ってきた。

「おお、カルディフェンも来たか」

「はい、国王陛下」

 ルディが騎士の礼をしているのを見て、国王に対する振る舞い方など知らないエリナとミメットは顔を見合わせて(どうしよう……)と狼狽えた。

「そなたたちが、父上に料理を振る舞った『青弓亭』の者たちだな」

「は、はい、ミメットと申します」

「エリナと申しましゅ」

(おお、噛んだ……なかなか可愛い子猫であるな)

(うちの子猫が怖がっている)

(エリナ、しっかりおし!)

 真っ赤になってプルプル震えるエリナを見て、ルディは思わず「よしよし、大丈夫だ」と彼女の頭を撫でた。そして、スカイヴェン国王に向かって「うちの子を怯えさせないでもらいたい!」と牙をむいた。

「お、そうか、それは済まなかったな、怖がらせるつもりなどないぞ。そら、楽にすると良い」

 震える子猫を見ていた国王は、つい謝罪してしまう。そして(カルディフェンが子猫の親狼に見えるのは気のせいか?)と思いつつ「誰か、子猫に菓子を持て」と声をかけてしまい、はっとした。

「いや違う、お茶会に呼んだわけではないのだ」

 エリナのまんまるい眼が(噛んじゃった……)と潤む様子を可愛く思って、うっかりお菓子でご機嫌を取ろうとしてしまった国王は、ひとつ咳払いをした。

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