ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
「初めまして、噂の子猫ちゃんたち。おふたりにあつらえたドレスはどうだったかしら? イメージに合わせてわたくしが見立てたのだけれど……まあ、ふたりともとても可愛らしいわね。その色を選んで正解だったわ、さすがはわたくし、我ながら良いセンスだわ! さあ、くるっと回ってみて頂戴な」

 王妃に言われ、圧倒されたふたりが素直にくるっと回ると、青いスカートが翻った。

「ええ、とてもいいわ。どうかしら、そのドレスは動きやすくて?」

「は、恐れながら、大変動きやすく存じます」

 きりっとした仕草で王妃に礼をしたミメットに、ルディが「おい、それは違う、騎士ではなくて今日は貴婦人寄りで頼む」と小声で言った。

「あたし、貴婦人の礼儀作法は知らないんだよ。騎士のなら兄さんのを見てたから、なんとなくわかってるんだけど」

「間違ってはいない。しかし、ドレス姿で騎士の礼をされると、ものすごく違和感を感じてしまうんだが……」

「ドレスでの礼ってどうやるの?」

「今、ここで、俺にやって見せろと?」

「……それはやめて」

 困るふたりと、ギルバートとフランに「ほれ、おじいちゃんのところへ」「お兄ちゃんのところにおいで」と手を伸ばされ、こちらも困った顔でこてんと首を傾げるエリナを見ていた国王は「良い、もう諦めたから今日は堅苦しいことは一切無しにするが良い。そして、父上とフランセスは子猫を取り合わない、そこ、王妃もさりげなく混ざらない」と注意をしながらため息をついた。
< 166 / 209 >

この作品をシェア

pagetop