ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
「さあカルディフェン、エリナを下ろして頂戴な。褒賞の記念の品をふたりに渡します」

 王妃がぱんぱんと手を叩いて言ったので、ルディはギルバートとフランセスの手が届かない所にエリナを下ろした。
 従者が台の上に乗った記念の品を運んできたので、サランティーナ王妃が白い布に手を伸ばした。

「はい、見て頂戴! どう、素敵じゃない? 『青弓亭』だけに許された、紋章入りのエプロンなのですわよ!」

 ぱっと開かれた白い布は、フリルのついたエプロンであった!

 しかも、胸の部分には、弓を持った猫のシルエットをモチーフに描かれた紋章が、青い糸で縫い取られていた。

「こっ、これは!」

「すごいです、オリジナルエプロンです!」

「うふふん」

 驚いたふたりの顔を見て、王妃はドヤ顔をした。

「これからは、これを身につけて働くのですよ」

 ふたりの従者が進み出ると、あっという間にエリナとミメットにエプロンをつけた。

「しかも、この青いワンピースドレスにコーディネートされているなんて!」

「なるほど、このドレスにこのエプロンを合わせて、初めて完成するスタイルなんですね!」

 動きやすくて着心地の良いワンピースドレスに、紋章入りの白いエプロンをつけたふたりの猫は、サランティーナ王妃に促されてその場でくるっと回り、歓声をあげた。

「可愛いのう、ふたりともとても良いのう」

「うんうん、似合ってるね。『青弓亭』の看板娘コンビにぴったりだ」

「うふふふんっ」

 ギャラリーに褒められて、王妃はものすごいドヤ顔になってそっくり返るのであった。
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