ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
「いや、しかし、秘密のレシピがどこから漏れるかわからないんだから、なるべく知っている者は少ない方がいいと思わないか?」

 料理長の言葉に、エリナは首を傾げながら言った。

「レシピが漏れても別にかまわないですよ。だって、歯が悪くなって、お肉の塊を食べられなくなったお年を召した方は、他にもたくさんいるでしょ? そんな人たちのためにも、むしろこのハンバーグの作り方が広まるといいなって思うんですけど……ミメット姉さん、そうでしょ?」

 キジトラ猫のミメットは、力強く頷いた。

「ああ、もちろんさ! 料理を作り出したエリナがかまわないって言うなら、レシピをうちだけで独占するつもりなんて毛頭ないよ。だいたい、王都中のハンバーグを食べたい人に行き渡る分量の料理をうちだけで作るなんてことは無理だからね。まあ、うちの味はうちでしか出せないと思うし、レシピが広まって、それぞれの店や家で、それぞれのハンバーグを作ればいいんじゃないかな」

「わたしもそう思います」

 それを聞いた王宮の料理人たちは「このふたりは、なんて心が広いんだ!」と感動でむせび泣いたのであった。
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