ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
「それでは、薄切り肉と具になる野菜をこの鍋で炒めて、油が回ったらお水とトマトを入れて煮込みます」

 あく取りをギギリクに任せて、エリナはルー作りにとりかかる。

「フライパンで玉ねぎを飴色になるまで炒めます。真っ黒に焦がすと苦くなりますから、色がついたら混ぜる、を繰り返して全体がいい色になるまで炒めて甘味と旨味を出します」

 玉ねぎと刻んだニンニク、ショウガを、ミメットが炒める。その間に、エリナは「煮崩れないように、これは後から入れるんです」と言いながらじゃがいもをむいた。
 丁寧にあくを取りながら具をぐつぐつ煮込んだ鍋は、肉と野菜の出汁が出て良い匂いをさせている。

「エリナ、玉ねぎがだいぶいい色になってきたよ」

「そうですね。それではここに、塩と隠し味のしょうゆ、そしてカレー粉を入れて、さらに炒めて粉っぽさをなくします」

 大きなフライパンだが、力のあるミメットは大量のルーのもとを炒めていく。

「加熱したら、いい香りが立ってきたな」

 あく取りを完了したギギリクが、カレーの香りを吸い込んでうっとりとなった。

「そうだ、この香りだ。食欲をそそるなあ」

「はい、本当に! カレーの匂いはたまりませんね。またカレーライスが食べられるなんて……ギギリクさん、ありがとうございます」

「いや、やっぱり、美味しいものを作って喜んでもらえるってのが料理人としての喜びだからな」

 子猫にお礼を言われた山猫は、少し照れながら言った。
 
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