ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
「それでは、まずはお肉の表面をを焼いていきますね」

 大鍋に油を入れて、大きく切った肉を次々と焼いていくエリナに、ミメットが「なんでそんなことをするんだい? そのまま煮込んじゃえばいいんじゃないの?」と尋ねた。

「そうすると、お肉の旨味が逃げてしまうんですよ。こうやって表面を焼き固めることで、お肉の美味しさが閉じ込められるんです。で、こっちの薄く切ったお肉は逆に、旨味を外に出してカレー全体を美味しくする役目があるんですよ」

「へえ、そうなんだね。切り方によって役目が変わってくるなんて、思いつきもしなかったよ。あたしは、肉の料理は火が通って食べられればいいって考えてたからね」

「仕方ないさ、ミメットの料理は野営の時のものだからな」

 ギギリクの言葉に、エリナは頷いた。

「焚き火の火での料理なら、火が通ることが第一ですよ。生の肉を食べて体調を崩したら、命に関わる事態になりますからね」

 そんなワイルドなミメットも、今では肉の旨味を生かす調理法を身につけているのだから、エリナの指導はたいしたものである。
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