ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
「やだなあ、冗談ですよ! ほら隊長、子猫ちゃんが怯えるから、そんな物騒な物は早く引っ込めた方が……あれ? 怯えてないで、じゃれてる?」

 エリナは(わあ、虎耳さんと狐耳さんがいる! やっぱりモフモフに変身するのかなあ、虎と狐……うう、モフりたい)と脳内妄想をしていたが、視界に恐ろしい爪がむき出しになった狼の手が入ると大喜びで引き寄せて「わあい、すごい爪ー」とすべすべの表面を撫でつつ、肉球を揉んでいた。

「この子猫は大物なんだ」

 ルディはなぜか得意そうに言うと、ふんと鼻息を荒くした。

「……隊長……その嫁は若すぎると……」

 まだ口元をひくひくさせながら、虎耳の獣人が言った。
 そんな虎に、ルディは厳しい声で「キーガス、お前は本気で勘違いするな!」と言った。

「この子猫は、俺が一時的に保護しているだけだ。嫁ではない」

「でも……可愛いし……隊長が積極的に女性に触れるなんて、初めて見たから……」

「嫁ではない! 繰り返す、嫁ではない!」

「はっ!」

 ムキムキの虎男は、直立して敬礼をした。

「了解です!」

「そしてキーガス。お前はこのエリナと同じく猫科の獣人だが、まさか……」

 ルディの眼光が鋭くなり、アイスブルーの視線が虎のキーガスを貫いた。

「じっ、自分に幼女趣味はありません!」

「ならいい。楽にしろ」

 キーガスは、崩れるように店内の椅子に腰かけた。
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