ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
「ええと、ガーリックパウダーに、パプリカに、バジルに黒胡椒と岩塩。そしてドライパセリ。ギギリクさんが良いスパイスを集めてくれているから助かっちゃう」

 エリナは、魔石がついている長期保存ボックスからスパイスを取り出して、混ぜ合わせると、瓶に詰めた。

「多めに作っておきますね。ミメット姉さんは、わたしが言ったスパイスを紙に書いて、この瓶に貼っておいてください。そうすると、後でまた作る時に役に立ちますからね」

「了解!」

 エリナはミメットに説明しながら、3枚の肉の脂身と赤身の間に包丁を入れる。

「こうすると、焼けた時に肉が縮まないんです。じゃあ、次は肉叩きで叩いて柔らかくしますね」

 そして、下ごしらえの済んだ肉にスパイスをまぶして馴染ませている間に、硬くなったパンを砕いて作ったパン粉と、溶き卵を用意して、フライパンに油を入れる。

「まずは小麦粉をまぶして、卵に潜らせて、パン粉をまぶします。これをたっぷりの油で揚げ焼きにしていくんです。大切なのは、油を熱くしすぎないこと。火が通る前に焦げちゃうと困りますからね」

「はーい、エリナ先生」

「このコンロは火力が強いみたいだから、炒め物や揚げ物の西後の仕上げ以外は、中火を使った方が良さそうですね……どうしたんですか、姉さん」

 ミメットが手で額を押さえて「うーん」と唸っているので、エリナが尋ねた。

「いやあ、今までずっと、強火ばかり使ってなあって思ってさ」

「……なるほどね」

 エリナは(ミメット姉さんの敗因がわかった気がする……)と内心で呟いた。

 じゅわっといい音を立てて、エリナはフライパンに肉を入れた。

「はい、姉さんも真似してやってみてください」

 じゅわっ、じゅわっと残りの肉もフライパンに入り、やがて美味しそうなカツレツができあがった。
< 67 / 209 >

この作品をシェア

pagetop