ねこねこ幼女の愛情ごはん～異世界でもふもふ達に料理を作ります！～

「じゃあ、食べましょう。いただきます！」

「ありがたき糧(かて)を」

「ありがたき糧(かて)を。朝も言ってたけど、エリナの挨拶は『いただきます』なんだね」

「そうです。ありがたき糧(かて)を！」

　エリナはふたりに合わせてそう言って手を合わせてから、フォークを持った。

「この野菜ソースを、カツレツに絡めて……」

「う、美味い！　なんだこれは、とても美味いぞ！」

　ルディが叫び、無言でカツレツを食べ始めた。

「うはっ、信じらんない、これを、あたしが、作っちゃったの？」

　ミメットも、そう叫んだ後は、ひたすらガツガツと食べた。

「……ふたりとも、落ち着いてください。喉に詰まっちゃいます」

「だってねえ、あ、このスープも美味しいよ！　ミルクの風味で、煮崩れたジャガイモとベーコンと……旨味が……」

　ミメットは途中で喋るのをやめて、無言で食べるルディに仲間入りする。

　エリナは、そんなふたりのがっつき方を見て目を丸くしたが、カツをかじると「うわあ、やっぱり揚げたてはサックサクで美味しいな！　この野菜ソースも、野菜の持つ甘みがよく出ていて、揚げ物にすごく合うし。野菜も肉も、味が濃くて美味しい……」と、幸せそうに口をモグモグさせるのであった。