No Way Back
あれ?
私、家に帰ってるじゃん。
どうやって帰ってきたんだっけ?
飲み会の中で眠ってしまったはずなのに……
って、待って。
ここ、私の家じゃないよね。
でも、室内でベッドで寝ていた。
イヤ、ここ、どこ?
寝転んだまま、ゆっくりと顔を動かして辺りを見渡す。
横を見たとたん、動きが止まった。
大声を出しかけて、寸でのとこで止まったけど、心臓がドクンと大きく波打った。
え……何で……。
反対側を見れば、見覚えのある服が散乱している。
混乱しながらも、ゆっくりと自分の身体にかかっている布団をめくる。
……は?何で……。
同じ言葉を繰り返すしかない。
混乱していても、目の前にあるのは現実だ。
ベッドの下には、私が昨日着ていた服が散乱している。
案の定、私自身は裸だ。
何より、服は2人分散乱していて、隣には裸の男がいた。
それも、見知らぬ相手じゃない。
イヤ、昨日一緒にいた。
それどころか、毎日の様に逢っている。