No Way Back
何で、東條さんとこの状況なんだ。
こんな状態で何もなかったとは言えない。
そもそも、下半身には微かに痛みがある。
何をしているんだ。
この人は、友達の彼氏なのに……。
って、悠長にしてる場合ではない。
とにかく、ここから出ないと。
ゆっくりと、でも素早くベッドから出て、散乱している服を着る。
その時、私が抜けて布団がめくれているとこから見える東條さんの背中が目に入った。
この人、顔だけじゃなくて身体もいいんだ。
しなやかで綺麗だ……って、変態じゃん。
そんなところに目を奪われている場合でもない。
でも、それを見ながら段々と思い出してきた。
とはいえ、飲み会中に寝てしまったあとのことは分からない。
覚醒したのは、全て脱がされてベッドの上で組み敷かれて、まんべんなく触られている最中だった。
最初こそ抵抗していたけど、結局は東條さんにされるがまま。
抵抗が出来なくなっていた。
そのうち、夢中になって求めてしまった。