君の隣でみる夢
「元気になって永遠君にまた会いたいって・・・頑張ってたのよ?」
過去形の言葉に永遠は顔を上げる。
「二回目の手術であの子は左耳の聴力だけでなく・・・術後の後遺症で記憶がなくなっちゃったの」
柚葉の母はそこまで話したところで顔を両手で覆って泣き始めた。
「せっかく、大学生になったら自分の足でちゃんと歩きたいって希望を膨らませていた時に腫瘍ができて・・・永遠君にもう一度会うことだけを希望にして手術したのに・・・聴力も記憶もあの子は失ってしまった・・・」
永遠はまるで時間が止まったような衝撃にただただ自分の両手を握りしめた。
その手に爪が食い込み血がにじんでもその痛みも感じない。
過去形の言葉に永遠は顔を上げる。
「二回目の手術であの子は左耳の聴力だけでなく・・・術後の後遺症で記憶がなくなっちゃったの」
柚葉の母はそこまで話したところで顔を両手で覆って泣き始めた。
「せっかく、大学生になったら自分の足でちゃんと歩きたいって希望を膨らませていた時に腫瘍ができて・・・永遠君にもう一度会うことだけを希望にして手術したのに・・・聴力も記憶もあの子は失ってしまった・・・」
永遠はまるで時間が止まったような衝撃にただただ自分の両手を握りしめた。
その手に爪が食い込み血がにじんでもその痛みも感じない。