君の隣でみる夢
次の日も玄関のチャイムを押すと柚葉は玄関に座って待っていた。
「おはようございます」
「おはよう。今日はこの子、自分でこの服選んだのよ？」
前日のワンピースとは違って今日はジーンズに白のシャツ。靴はスニーカーだった。
「昨日、歩きにくかったのかしら？それともこっちのほうが柚葉の趣味なのかしら。」
柚葉の母は嬉しそうだった。
永遠は柚葉の前にしゃがんで話しかける。
「おはよう。高瀬永遠です。今日もデート行こう。」
もしかしたら自分をもう覚えていないかもしれないと自分の名前を呼びながら覚えていてほしいと願った。
柚葉に永遠が手を差し出すと今日は柚葉は自分の手を出さない。
永遠が戸惑っていると柚葉の母が「ほら、行ってきなさい」と柚葉の手を取って永遠の手に乗せた。
すると柚葉は自分の手を引いて胸の前で両手を握りしめてうずくまってしまった。
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