君の隣でみる夢

「なに？」
ぐっと体をそらして柚葉が永遠を見ると
「お前具合悪いな」
と永遠が言い出した。
「そんなことない」
ごまかそうとする柚葉の言葉も聞かず永遠は柚葉の腕から柚葉のバックをとりぐっと柚葉の腰に手をまわして支えた。
「ちょっと！」
慌てる柚葉を気にも留めずに永遠は階段をそのまま降りていく。
ほとんど足が浮いているような状態で階段を下りた。
「大丈夫だよ」
柚葉の言葉にも永遠は聞かない。
道を歩くときは永遠の腕をいつもはつかまないのに、その日は永遠が柚葉の腕をがっちりとつかんでいた。