君の隣でみる夢
「そうだといいな」
再び自分のお腹に視線を移す柚葉を永遠は抱きしめた。

少しすると「チョコちょうだい」と柚葉が永遠に言った。

その時には柚葉はもう一度前を向いていた。

「はい、お姫様」
永遠がチョコを柚葉の口に運ぶ。
「おいしい」
柚葉は微笑んだ。
その瞳が少し潤んでいることに永遠も気が付いている。
永遠はそっと柚葉に口づけた。

「大丈夫」
「うん」
二人で乗り越えていく。
そんな思いを確認し合った。
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