キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
私のお願いに

ニッコリ笑った宮崎さんは

「喜んで。」と答えてくれた。

そうして………

「話しにくい内容を、私のような者にありがとうございます。
唯さんの気持ちを大切に、お話しさせて下さい。
実は私………
千尋さんと和也さんの先輩なんですよ。
私の主人も、学校の先生だったんです。
大丈夫ですよ。
人の噂も………ってあるでしょう。
子供が出来る頃には、お二人がお二人である事が自然になりますよ。
学生から社会に出て、結婚する頃には
ドラマのように思っていた恋愛を………
沢山の人が色々経験して、珍しくなくなるから!
むしろ、真面目に生活している私達の方が
平凡な家庭に思われてます。」って話してくれた。

人生って…………分からない事だらけだね。

力強い言葉に

和也さんの顔にも笑顔が戻った。

「では、結婚式の事…………お願いします。」

三人でもう一度頭を下げて

式について、話しをつめていった。
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