キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
「もぅ~いいよぅ。」

大樹君の声に

押さえていた手を外すと……………

ワンワンと鳴くだいすけの横を…………。

トテトテ………と

7ヶ月前のだいすけのように歩く、小さな命。

「えっ?!
可愛い!!!!
赤ちゃん?!
ねぇ、赤ちゃん?!」

そこには、だいすけにそっくりなおチビちゃんが…………。

「唯ちゃん家の赤ちゃんだよ。
ハイ。」

そう言うと。

大樹君がそっと唯の膝にのせてくれた。

「…………………唯ん家の……………赤ちゃん??」

大樹君の言葉をそのままなぞって、先生に問いかける。

「そう、ウチの赤ちゃん。
前に一軒家に住んで、犬を飼おうって言ってたでしょう?
ちょうど兄貴の友達の家で、産まれたって聞いて。
結婚式を済ませてからの方が良いかなぁって思ってたんだけど。
これも縁だからね!
だいすけの再会とタイミングも良いし。
飼うことにしたんだ。
唯ちゃん…………飼う??」

答えなんて分かってるはずなのに、あえて聞く先生。

「うん!!
嬉しい!!!!」

「………………と言うことなので。
連れて帰ります。
大樹、車から荷物下ろすの手伝って。」

昨日から積んでた荷物を取りに、大樹君と駐車場に先生が向かった。
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